上大岡のやさしい歯医者 : 〒233-0001 横浜市港南区上大岡東2丁目42-22

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上大岡のやさしい歯医者 上大岡にしだ歯科クリニック

症状別一覧反対咬合(受け口)

受け口(反対咬合)について

受け口(反対咬合)になる原因

骨格の問題、歯の角度、機能的な問題がある事などが考えられます。

骨格(骨格性)が問題

・平均より、下顎が大きいケース
・下顎は平均的だが、上顎が平均より小さい
・また、上記2つのケースが合わさったもの

などが考えられます。
通常、上顎は脳の成長と似た成長、下顎は1本の長い骨なので、手や足など体の成長と似た成長をします。脳(神経)は6歳程度で90%ちかく成長します。
下顎は女の子で16歳くらいまで、男の子だと18~20歳くらいまで成長します。よって、小学生、中学生くらいの時期ですでに反対咬合になっていると、その後更に悪化する可能性が高くなります。
骨格はご両親、親戚などと似てくるので心当たりがあれば早めの受診をお勧めします。

歯の角度(歯槽性)が問題

正常な噛み方は上の歯が下の歯の上部約1/3程度が被さる状態です。骨格に問題がなくても、歯が生えてくる角度が通常と異なる方向に生えてくると反対咬合になります。

機能性(早期接触)の問題

口を閉じる時、全体の歯が接触する前に一部の歯が当たり、顎の位置がずれて受け口の状態で噛んでしまうことがあります。この状態が続くと、その後も反対咬合を悪化させる原因となることがあります。

受け口(反対咬合)を矯正する際の矯正方法

小児矯正の場合

お子様の場合まだ骨格が未完成なので、成長期に矯正で力をかけてあげることによって改善できることがありますので、気になったら早めに受診されることをお勧めします。

 

骨格性(骨の成長が原因)の場合

フェイシャルマスク、拡大装置、チンキャップなど

 

骨の大きさは正常だが、下顎の位置が前方にある場合

フレンケル、オーバーレイなど

 

歯槽性(骨は正常だが歯の角度が原因)、機能性

マルチブラケット、リンガルアーチなど

 

成人矯正の場合

成人矯正の場合、骨格性のものは外科矯正になる場合がございますので、場合によっては大学病院をご紹介させていただきます。

※大学の矯正科に所属していた時は外科矯正なども手掛けておりましたので、アドバイスは可能かと思いますので気軽にご相談ください。歯槽性(歯の生える角度が原因)の場合、通常上の歯が下の歯に被さるようにして生えていますが、通常よりも歯が生える角度が異なることによって反対咬合になることがあります。骨格に問題がないケースでは通常のマルチブラケット法などによる矯正治療が可能です。

 

 

受け口(反対咬合)の症例

①症例

5歳2ヶ月男児、診断名上顎劣成長を伴う反対咬合。
急速拡大装置、上顎前方けん引装置を用い治療した。経過観察中は、下顎乳前歯抜歯を行い咬合誘導をした。

 

 

※上顎骨の劣成長(成長不足)による反対咬合の例
狭い上顎骨を広げて、反対咬合を改善しました。最終的に前歯に隙間はみられますが、今後側方歯群(真ん中らへん)の歯が生えることにより自然と改善されると思われます。引き続き経過をみる必要があります。

 

主訴下の歯が前にでており反対咬合を治したい
治療期間動的治療期間10ヶ月、経過観察期間1年11ヶ月
(通院回数:33回)
治療費500,000円
治療のリスク齲蝕の罹患リスクの上昇、矯正力による歯根吸収

矯正歯科治療について

矯正歯科治療は公的保険適応外の自費診療です。

一般的な治療期間
(1カ月に1度通院した場合)

矯正歯科治療に伴う
一般的なリスクや
副作用について

  • 最初は矯正装置による不快感、痛み等があるものの、数日から1、2週間で慣れることが多いです。
  • 歯の動き方には個人差があるため、想定した治療期間が延長する可能性があります。
  • 装置の使用状況、顎間ゴムの使用状況、定期的な通院等、矯正治療は患者さんの努力が必要となります。それらが治療結果や治療期間に影響します。
  • 治療中は、装置が付くため歯が磨きにくくなります。むし歯や歯周病のリスクが高まるため、丁寧なブラッシングや、定期的なメンテナンスが重要になります。また、歯が動くと隠れていたむし歯が見えるようになることもあります。
  • 歯を動かすことで歯根が吸収して短くなることがあります。また、歯ぐきがやせて下がることがあります。
  • ごくまれに歯が骨と癒着し、歯が動かないことがあります。
  • ごくまれに歯を動かすことで神経が障害を受け、壊死することがあります。
  • 矯正治療中に金属等のアレルギー症状が出ることがあります。
  • 矯正治療中に「顎関節で音が鳴る、あごが痛い、口が開けにくい」などの顎関節症状が出ることがあります。
  • 様々な問題による影響で、当初予定した治療計画を変更する可能性があります。
  • 歯の形を修正や、咬み合わせの微調整を行う可能性があります。
  • 矯正装置を誤飲する可能性があります。
  • 装置を外す際、エナメル質に微小な亀裂が入る可能性や、かぶせ物(補綴物)の一部が破損する可能性があります。
  • 装置を外した後、保定装置を指示通り使用しないと後戻りの生じる可能性が高くなります。
  • 矯正治療中や矯正治療終了後に、現在の咬み合わせに合った状態のかぶせ物(補綴物)やむし歯の治療(修復物)などをやりなおす可能性があります。
  • あごの成長発育により咬み合わせや歯並びが変化する可能性があります。
  • 治療後に親知らずが生え、凸凹が生じる可能性があります。加齢や歯周病等により歯を支えている骨がやせると咬み合わせや歯並びが変化することがあります。その場合、再治療等が必要になることがあります。
  • 矯正歯科治療は、一度始めると元の状態に戻すことは難しくなります。

薬機法において
承認されていない
医療機器について

  • マウスピース型矯正装置(製品名インビザライン)は医薬品医療機器等法(薬機法)の承認を受けていない未承認医薬品です。
  • マウスピース型矯正装置(製品名インビザライン)はアメリカのアラインテクノロジー社の製品の商標です。インビザラインジャパン社を介して入手しています。
  • 国内にもマウスピース型矯正装置として医薬品医療機器等法(薬機法)の承認を受けているものは複数存在します。
  • マウスピース型矯正装置(製品名インビザライン)は1997年にFDA(米国食品医薬品局)により医療機器として認証を受けています。
  • マウスピース型矯正装置(製品名インビザライン)は完成物薬機法対象外の矯正歯科装置であり、承認薬品を対象とする医薬品副作用被害救済制度の対象外となる場合があります。